所信表明
ブログを書こうと思う。 明日からブログを書こうと思います。
廃業
「ひさしぶり」
俺は100日ぶりのブログ投稿画面に向かってそうつぶやいた。
ブログを書きに来たのが実に数ヶ月ぶり、管理画面によると116日ぶりだそうだ。くそう、ここでもデジタルはいやらしいくらい正確にカウントしてやがる。余計なお世話だ。
貧乏だから始めたアフィリエイト・ブログだったが、ついにネタが切れてしまった。
インターネッツに「儲かるヨ」と書いてあったので、貧乏である俺は意気揚々と始めたのだが、やっていくうちにネタが続かなくなってしまった。
頑張ったのに。
面白い記事を書いてじゃんじゃん人を集めることによりしゅごいぃぃアフィぃぃぃぃとみんなにアフィで買ってもらうことにより俺はビックリ驚くほどの収入を得ることによりゆくゆくは高知にでも引っ越して東京をハゲましながらdisろう、俺にはそんな夢があった。なんなら一般労働者、サラリーマンをバカにして炎上させる準備もしていた。
しかし。かかし。たかし。
3。
3記事だ。たった3記事で俺は飽きてしまった。
いや、正確には
「つかちょめんどくせえなアフィブログくそが」ということに気付いてしまったのだ。
ちょめんどくさい。アフィブログちょめんどくさい。バカみたい。バカじゃないの、アフィブログとかやってるやつ。なにがおすすめです!だよ。なにが儲かるヨだこのわらじ虫どもめ。
俺はとてもじゃないけどこんなめんどくさいものは続けられない。続けられないゾ。
そもそも俺はものを買わないんだ。そんなにたくさんは買わない。いらないものはぜんぜん買わないし、いらないものはあまり欲しいとも思わない。
あたりまえだ、貧乏だからだ。貧乏だからモノを買わないのだ。モノマガジンなんて俺にとってはケツ拭き紙にもならない。いやケツ拭き紙くらいにはなるかもしれないから拭いてみたい。ツルっとしそう。
とにかく貧乏人はモノを買わないので、そもそもがアフィブログなど無理なのだ。
ものを買わないのでおすすめのものなぞ何もない。
それに俺はいちはやく気付いたね。気づき。
3記事。たった三記事で俺はそれを見事に見抜いた。この辺りが俺の才能なんだと思う。
みんな勘違いしているが、日本において数百年のあいだ皆の記憶に残り続けている
“三日坊主” という言葉の本当の意味は、
“二日目辺りで何かを察し、三日目でついに真理を悟り、この行為は無駄だと気付き、
ただちに止めて別の事を始めるというヒトの短い一生に於いて極めて合理的かつスピード感に溢れる行動を起こした類まれなる賢者のストーリー” なのだ。
知っていたか。俺は知らなかったね。知らなかったけど気づいた、自分の力で。
まあ、そうゆうことなのでまことに残念ながら俺はアフィブログを廃業することになった。
惨敗だ。結果的に俺はアフィでは一銭も稼げなかった。一銭もだ。つまり、俺が始めたはずの “アフィブログ”などというものは存在すらしていない、そこにあるのはただのくだらないブログなのだ。アフィで一銭も稼げていないのだから。では俺が始めたと思っていたものはいったい何だったのか。 時空が歪む。あの、観測するまでは生きてるのか死んでるのか分からない世界一有名な猫のような、そういった類いの怪異だったのだろうか。
しかし困った。今後、どうやって食っていけばいいのだろう。子供たちがお腹を空かせて待っている。仕方ないから帰ってゲラゲラボウするしかない。子供たちとゲラゲラボウすることが俺の生きがいだ。
といわけでこれからはアフィとかそういうくだらない事は考えずに、
もっと自分らしく生きていけばきっと夢が叶うと信じて頑張っていこうと思います。
世界が平和でありますように!
感動をありがとう
今日もあいかわらず貧乏なのでアフィリエイトブログを書かなくてはならない。
開始して5日目、非常にめんどくさいということが分かった。
そもそもなんで俺が文章なぞを書かなくてはならないのか。
アフィブログでガッポガッポ儲けたいだけなのに、ライターでもなんでもない俺がなぜこんな文章を書かなければならないのか。
考えたらだんだん腹が立ってきた。
俺は文章が書きたいのではない。こんな文章を書くようなチマチマした、鼻くそでキン消しを作るような真似がしたいのではない。金が欲しいだけなのだ。
だから本当は、俺がアフィリエイトのリンクを貼ったらおまえらがうひいありがとうございます嬉しいですぶひぶひとよだれを垂らしながらリンクをガシガシクリックして、全財産をつぎ込んでクレラップを買ってくれればそれでいいのだ。
そうすれば俺と、ついでにアイツらが喜ぶ。三木谷とジェフ。アイツらとは意外と長い付き合いだ。当初はこんなに長く続くとはお互い思ってもいなかった。今では家族ぐるみの付き合いで、俺も嫁も、更には俺の母親までもがアカウントを持っているほどの仲だ。
おっと話が反れたが、つまりはおまえらがひたすら俺が貼るアフィリンクから買えば本当はそれだけでいい。おまえらがきちんと社会人としての自覚、責任感を持ち自発的に俺が貼るアフィリンクからものを買えば、そうすれば俺はこんな文章を書く必要はないし、息子にいつもより1回多くポケモントレッタをやらせてあげられるのだ。
だがおそらく、 ~これは俺の極めて個人的な推測だが~ そうはならない。
何故かは分からない。なぜおまえらが俺の貼るリンクから美味しい酸素を買わないのかは分からない。ここを見た人が皆、たまたま偶然に、これ以上必要のないくらいすでに酸素を持っていた可能性は否定できない。
まさか酸素ひとつも持たないで富士山に登る、おまえらがそんな愚かな人間であるとは俺は思わない。おまえらがそんなに馬鹿であるはずが無い。落ち着いて考えればおまえらなら分かるはずだ。酸素は買うべきだ。いつ富士登山に出かけてもいいように、酸素は買っておくべきなのだ。
そんな当たり前の判断を、おまえらが鈍らせる理由はなにか。普段からとても賢く聡明で、そのうえハンサムでナイスぱいおつ・サンキューなおまえらが行動を誤るその理由。
それは、照れ だ。照れ以外に無い。恥ずかしいのだ。恥ずかしいから俺が貼ったアフィリンクから買えないのだ。きっとおまえらは相当な恥ずかしがり屋さんだ。
そんなおまえらによいものを教えてやる。
恥ずかしい時はこれだ。マスクだ。
俺レベルになると常に恥ずかしいので外出するときは必ず着用している。
さすがに36年も生きていると世の中に少しだけ慣れてきたので、今は家の中では着用していない。しかし、おまえらのようにパソコンの前で恥ずかしい、恥ずかしくてアフィリンクがクリックできないというのであれば家の中だろうがなんだろうが、マスクをするのも1つの方法だ。常識に囚われてはいけない。恥ずかしければすればいいのだ、マスクを。
さらにこちらの商品は全世界の眼鏡マスカーにとって奇跡の救世主との呼び声高い、メガネ曇りガード機能搭載!それまで己の熱い鼻息でメガネが曇りまくりでろくにアレ動画も見れなかった僕らの悩みを一気に解決!おおゴッド!
これでさぞかしアフィリンクのクリックも捗ることだろう。よかったな。張り切ってクリックして欲しい。
それにしてもマスクというものは極めて素晴らしいアイテムだ。
この1枚を着用することで得られる無敵感、ステルス感、防菌感、くしゃみを内側で止めましたのでこれはメルトダウンではありません感、有名人と勘違いされてるかも感、実は舌で鼻くそほじってますウヒヒ感、人類を食いつくす為に地獄から訪れた悪魔ですが牙がバレないように今は世を忍ぶ仮の姿です感、口元のほくろで俺にかかっている賞金がバレちまうヤレヤレ感などを鑑みるに、マスクは現代社会におけるマストアイテムであることは疑う余地もない。
ぼくらはマスクのお陰でこの世に生きていられる そう思えてならないんだ
だから遠慮せず買って欲しい。
ところで、「感動をありがとう」というフレーズがとても気に食わない。
ネットの孤島
俺は驚いた。
普段インターネットの大海を半ば溺れながら泳ぎまわっている俺としては、
インターネットは広大なスペースに、ネットワークと呼ばれる無数の糸があちらからこちら、こちらからあちらと縦横無尽に張り巡らされた空間を想像していた。
全てが繋がっていて、一歩足を踏み入れたらその瞬間からそこは極めてパブリックな空間、さながら駅前の雑踏のような場所であり、だからこそそこでちょっとしたダンスでも披露しようものならすぐ注目されてしまう。
そんなイメージで、ちょっとドキドキしながら昨日の初めてのエントリをあげたんだ。
そして一晩寝かせてみた。ネタなのが分かってもらえるかな、変なコメとか来たらいやだな。
そしたらどうだ。
閲覧者ゼロだ。素でびっくりした。びっくりくりした。
当たり前だ。極めて当たり前だ。だってまだ何もできていないし、何も繋がっていない。
なるほど、インターネットとはこういう場所なのか。
普段何の気なしにネットサーフィン()をし、実名では皆に美味しいキャンディーを、
匿名では闇雲にうんこを投げつけている、このインターネッツとはこういう場所なのか。
せっかくアフィリエイトブログを始めたというのに、これではガッポリ儲ける事ができない。どうすればいいのだろうか。
そう思い、とりあえずはてなブログのグループとかいうのに参加してみる事にする。
俺はリアルで本当に友達がいないので、こんな事にもいちいちドキドキしてしまうのだが、とりあえず俺が参加できるのは、“雑談”とかいう“ゴミ溜め”を和訳したような名前のグループしかないのでそこにした。雑談。なんと物悲しい響きであろうか。
そこに参加するということは、最初からゴミを作りますと宣言しているようなものではないか。しかしまあ間違っていないので仕方ない。
どうやら調べると、インターネットで何かをするためにはこうやってひたすら外との繋がりを作っていかなくてはならないようだ。しんどい。まじでしんどい。
でも貧乏だからしかたない。俺は貧乏だからアフィリエイトブログで儲けなくてはならないのだ。
これだけ発達したインターネットの中でもこんな外海で遮断された孤島の様な場所から皆始めてるんだと思うと、すげえなみんな。
そんな事を考えていたら、ゼロ・グラビティの“やっと到達した空気のある船内で、宇宙服の中で窒素しそうになる”シーンを思い出した。
あのシーンは現代社会のとても不思議な一面を見事に表している。
それを書き出すとネタとしてもったいないからまた今度にする。
なんでもアフィリエイトブログで稼ぐには継続が大切だとネット上の胡散臭い豚野郎どもがみんな言っていた。
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富士山に登った時に、八合目で青白い顔をした友人が美味しそうに吸っていた酸素。
あの顔はたぶん本当に美味しいと思っている顔だと思う。
本当に辛かったのだろう。あの顔色であの幸せそうな表情は、そのアンバランスさに友人には申し訳ないが爆笑してしまった。
なので品質に問題は無いと思う。
じゃんじゃん買ってくれ。
ブログを始める
俺はついにブログを始めることにした。
なんでかと言うと、貧乏だからだ。
正確に言うと、貧乏になった からだ。
なぜ貧乏になったかというと実はよく分からないのだが、
聞くところによるとぜんぶ雪のせいなのだそうだ。駅にも書いてあった気がする。
とにかく貧乏だ。いつの間にか貧乏になってしまった。
しかも子供が2人もいる。極めてかわいい子供が2人いる。実にかわいい。
子供がかわいいので俺はお金を稼がなくてはならない。
普段から俺は大変にくだらないはてなブックマークコメントをせっせと書いている。
我ながら本当に下らないと思う。中には人としてどうかと思うほど酷いぶコメを書くこともある。
なぜそんなものを書くかというと簡単なことだ、スッキリするからだ。
当たり前だ、ぶコメなぞあんなもん書いてスッキリするためのものだ。
オカズになりそうな記事に白濁色の酷いぶコメをぶちまけてスッキリする。ただそれだけだ。
いつのまにか貧乏になってしまった事からくるストレスをぶコメにぶつけているのだ。
もし傷ついた人がいたらすまないといつも思っている。
すまないと思いながらも、ストレス解消の為に仕方なく泣きながら書いているのだ。
しかし酷いぶコメを付けられた記事は、そんな隙のあるくだらない記事を書くのも悪いが、
そもそもぶコメなぞを気にするのが悪い。あんなものはゴキブリホイホイに引っかかったゴキブリの鳴き声程度のものだ。そんなものを気にする方が悪い。
むしろぶコメが書かれた数は、それがポジティブなものだろうがネガティブな炎上だろうが勲章であり得点だ。
ぶコメの数は、風俗嬢が何人さばいたかのスコアとほぼ同義。何人抜いたか、そのスコアがぶコメの数だ。
多ければ多いほど優秀な “抜き手” であると言える。誇るべきなのだ。
しかしこれで俺も書かれる側になるのかもしれない。どうしよう。酷いこと書かれたら嫌だ。できればやめて欲しい。俺もこれからは優しいぶコメを書くよう努力したい。
いったいなんの話だ。
そうだ、つまり俺は貧乏だ。
なので俺はブログを始めることにした。
しかも、ただのブログではない。
アフィリエイトブログだ。
いま流行りのアフィリエイトブログでおまえらにジャンジャン買ってもらいガッポガッポ儲けようという寸ポウだ。
そういうわけでおまえらにじゃんじゃん買ってもらってガッポガッポ儲けるためにいろいろ調べていたのだが、ここにきて恐るべき事実が判明した。
なんと!
ここはてなブログは、“収益目当てのアフィサイト禁止” とかなんとか書いてあるではないか。
俺は激怒した。必ず、かの邪智暴虐のはてなを除かなければならぬと決意した。くそが。これだからはてなは。
生まれて初めてブログなどというものを始めてみたのに、儲けられないとは何事だ。
そんなもの、糞の役にも立たないじゃないか。儲からないのにブログなぞ書くアホがどこにいるか。そんな愚か者、いるわけがない。
しかし落ち着いて規約をよく読んでみると、“自分の言葉で商品紹介するならいいよ” 的なことが書いてあった。
さすがはてな。ものわかりのいいやつだ。意外と優しいよね。
そういうわけでこのブログはきちんと商品を紹介しておまえらにじゃんじゃん買ってもらう事にする。
もし怒られたらすぐやめて掛け算の順序の話をするブログにでもすればいいだろう。
そうすれば炎上につぐ炎上、毎回炎上で大量PVゲットだぜであり、ググるアドセンス辺りでも貼り付ければ結局ガッポリ儲かってしまうという恐るべき計画性。
まあなるようになるだろう。
ところで、突然だがうちの嫁の飯がマズい。
よくある嫁の飯マズスレなどの過剰で嘘くさいデタラメさとは違い、
見た目などはとても良くできている。和食が好きな俺の好みを把握してくれて、
しかも一生懸命、マメに作ってくれる。管理栄養士の資格も持っている。
しかし味付けだけが不味い。見た目が良いので不思議な気分になる。
味付けだけが不味いのだ。あれは本当に不思議。不味い。
しかし俺はそれを伝えた事は無い。そして俺は食い物を絶対に残さない。
ふたりとも30代半ばにして20年以上の付き合いがある。
特に仲が悪くはないが良くもなく、お互い歳相応の距離感であり、お互いが当たり前の“空気”的な存在に、いつの間にかなった。
こう書くとなんとも美しいステキ系な印象を与えるかもしれんが、はっきり言ってただの中年同士なだけであり、お互い贅肉を余らせシワを増やしながら過ごしているだけで、そんな綺麗なもんじゃない。
そんな嫁がその不味い飯を、俺が帰るまでに作り置きしておいてくれる。
ラップを掛けてキッチンに置かれているその飯のために俺は外食しないで帰り、
子供と嫁が先に寝ているのを起こさないようにそれらをレンジで温めて一人で食う。
やはり不味い。なんでこうも味が薄いのか。
その不味い飯をしっかり温めるのにいつも使うのがこれ。
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こいつは大事なものをしっかり包んで逃さずキープしておいてくれる優れものだ。
なんという美しい流れであろうか。
ナイススムース・アフィリエイト、これなら皆クリックせざるを得まい。
ここに書いた事は全て事実だ。
これならアフィリエイトでガッポガッポ儲かっても怒らる事は無かろう。
俺は素晴らしい商品を皆に紹介しただけだ。
今回選んだ商品は、このブログのいわば初回記念の記念品だ。
遠慮せずじゃんじゃん買ってくれ。
おまえらの家もそろそろラップが足りなくなっているはずだ。
ラッパーならこれくらい踏めなくてどうする。さあ。
しかしこれ、書いたはいいがどうやって拡めればいいのだ。
全く分からん。困った。しかもこんなもの拡がるわきゃない気がするが本当に儲かるのかアフィリエイトブログは。
まあそれなら俺も、社会について分かったような偉そうな記事書いてアクセスが集まるように頑張ればいいのか。
ネタに困ったら掛け算の順序の話と筋トレと英会話あたりを記事にすればいいんだろう。
難しいなブログは。まあぼちぼちやるか。