善意で舗装された道をゆく

舗装された道はとても歩きやすい どこに続いているのかは知らない

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ブログを始める

俺はついにブログを始めることにした。

なんでかと言うと、貧乏だからだ。

正確に言うと、貧乏になった からだ。

なぜ貧乏になったかというと実はよく分からないのだが、

聞くところによるとぜんぶ雪のせいなのだそうだ。駅にも書いてあった気がする。

とにかく貧乏だ。いつの間にか貧乏になってしまった。

しかも子供が2人もいる。極めてかわいい子供が2人いる。実にかわいい。

子供がかわいいので俺はお金を稼がなくてはならない。

普段から俺は大変にくだらないはてなブックマークコメントをせっせと書いている。

我ながら本当に下らないと思う。中には人としてどうかと思うほど酷いぶコメを書くこともある。

なぜそんなものを書くかというと簡単なことだ、スッキリするからだ。

当たり前だ、ぶコメなぞあんなもん書いてスッキリするためのものだ。

オカズになりそうな記事に白濁色の酷いぶコメをぶちまけてスッキリする。ただそれだけだ。

いつのまにか貧乏になってしまった事からくるストレスをぶコメにぶつけているのだ。

もし傷ついた人がいたらすまないといつも思っている。

すまないと思いながらも、ストレス解消の為に仕方なく泣きながら書いているのだ。

しかし酷いぶコメを付けられた記事は、そんな隙のあるくだらない記事を書くのも悪いが、

そもそもぶコメなぞを気にするのが悪い。あんなものはゴキブリホイホイに引っかかったゴキブリの鳴き声程度のものだ。そんなものを気にする方が悪い。

むしろぶコメが書かれた数は、それがポジティブなものだろうがネガティブな炎上だろうが勲章であり得点だ。

ぶコメの数は、風俗嬢が何人さばいたかのスコアとほぼ同義。何人抜いたか、そのスコアがぶコメの数だ。

多ければ多いほど優秀な “抜き手” であると言える。誇るべきなのだ。

しかしこれで俺も書かれる側になるのかもしれない。どうしよう。酷いこと書かれたら嫌だ。できればやめて欲しい。俺もこれからは優しいぶコメを書くよう努力したい。

 

いったいなんの話だ。

そうだ、つまり俺は貧乏だ。

なので俺はブログを始めることにした。

しかも、ただのブログではない。

アフィリエイトブログだ。

いま流行りのアフィリエイトブログでおまえらにジャンジャン買ってもらいガッポガッポ儲けようという寸ポウだ。

 

そういうわけでおまえらにじゃんじゃん買ってもらってガッポガッポ儲けるためにいろいろ調べていたのだが、ここにきて恐るべき事実が判明した。

なんと!

ここはてなブログは、“収益目当てのアフィサイト禁止” とかなんとか書いてあるではないか。

俺は激怒した。必ず、かの邪智暴虐のはてなを除かなければならぬと決意した。くそが。これだからはてなは。

 生まれて初めてブログなどというものを始めてみたのに、儲けられないとは何事だ。

そんなもの、糞の役にも立たないじゃないか。儲からないのにブログなぞ書くアホがどこにいるか。そんな愚か者、いるわけがない。

 

しかし落ち着いて規約をよく読んでみると、“自分の言葉で商品紹介するならいいよ” 的なことが書いてあった。

さすがはてな。ものわかりのいいやつだ。意外と優しいよね。

そういうわけでこのブログはきちんと商品を紹介しておまえらにじゃんじゃん買ってもらう事にする。

もし怒られたらすぐやめて掛け算の順序の話をするブログにでもすればいいだろう。

そうすれば炎上につぐ炎上、毎回炎上で大量PVゲットだぜであり、ググるアドセンス辺りでも貼り付ければ結局ガッポリ儲かってしまうという恐るべき計画性。

まあなるようになるだろう。

 

 

ところで、突然だがうちの嫁の飯がマズい。

よくある嫁の飯マズスレなどの過剰で嘘くさいデタラメさとは違い、

見た目などはとても良くできている。和食が好きな俺の好みを把握してくれて、

しかも一生懸命、マメに作ってくれる。管理栄養士の資格も持っている。

しかし味付けだけが不味い。見た目が良いので不思議な気分になる。

味付けだけが不味いのだ。あれは本当に不思議。不味い。

 

しかし俺はそれを伝えた事は無い。そして俺は食い物を絶対に残さない。

ふたりとも30代半ばにして20年以上の付き合いがある。

特に仲が悪くはないが良くもなく、お互い歳相応の距離感であり、お互いが当たり前の“空気”的な存在に、いつの間にかなった。

こう書くとなんとも美しいステキ系な印象を与えるかもしれんが、はっきり言ってただの中年同士なだけであり、お互い贅肉を余らせシワを増やしながら過ごしているだけで、そんな綺麗なもんじゃない。

 

そんな嫁がその不味い飯を、俺が帰るまでに作り置きしておいてくれる。

ラップを掛けてキッチンに置かれているその飯のために俺は外食しないで帰り、

子供と嫁が先に寝ているのを起こさないようにそれらをレンジで温めて一人で食う。

やはり不味い。なんでこうも味が薄いのか。

その不味い飯をしっかり温めるのにいつも使うのがこれ。

 

 

 

 

 

こいつは大事なものをしっかり包んで逃さずキープしておいてくれる優れものだ。

 

  

 

 なんという美しい流れであろうか。

ナイススムース・アフィリエイト、これなら皆クリックせざるを得まい。

ここに書いた事は全て事実だ。

これならアフィリエイトでガッポガッポ儲かっても怒らる事は無かろう。

俺は素晴らしい商品を皆に紹介しただけだ。

 

今回選んだ商品は、このブログのいわば初回記念の記念品だ。

遠慮せずじゃんじゃん買ってくれ。

おまえらの家もそろそろラップが足りなくなっているはずだ。

ラッパーならこれくらい踏めなくてどうする。さあ。

 

しかしこれ、書いたはいいがどうやって拡めればいいのだ。

全く分からん。困った。しかもこんなもの拡がるわきゃない気がするが本当に儲かるのかアフィリエイトブログは。

まあそれなら俺も、社会について分かったような偉そうな記事書いてアクセスが集まるように頑張ればいいのか。

ネタに困ったら掛け算の順序の話と筋トレと英会話あたりを記事にすればいいんだろう。

難しいなブログは。まあぼちぼちやるか。