善意で舗装された道をゆく

舗装された道はとても歩きやすい どこに続いているのかは知らない

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きんみらい

近い未来。

ノートパソコン、スマホタブレットの次は、
ヘッドマウント・ディスプレイ+キーボード+何らかのポインティングデバイスでのコンピューティングスタイルだ。

サングラスの様な形のHMDを使用してパソコンの画面を見る。
パソコンの本体はキーボードの中に収まっている。
ポインティングデバイスは、もしかしたら無線マウスかもしれないし、タッチパッドかもしれないし、何か指輪の様なデバイスかもしれない。おそらくそこが一番発明が必要なところだろう。
ティスプレイがHMDになるのはほぼ確定だと思う。
今はまだアトラクション的な投影装置として注目されている段階だが、もっと日常的に当たり前のように使うディスプレイになると思う。
先日チラ見したサイコパスとかいうアニメでも、日常的にHMDを使ってネットをしてるシーンが出てくるけど、それは正解だと思う。

みんな、サングラスのような形のHMDとキーボードと指輪をセットにしてカバンの中に入れて持ち歩くようになる。
喫茶店に入ったら、ノートパソコンを開くのではなく、まずサングラスを掛けキーボードをテーブルに乗せ、指輪を人差し指にはめる。
指輪は、指の動きを感知しあたかもタッチパッドを操作してるかのように、HMD上のカーソルを動かす。Bluetoothで通信し、リングを親指でクリクリ回すとマウスホイールと同じ動きをする。
サングラス型HMDは、半透過で向こう側が見えるタイプのHMDニコニコ超会議で見た)。画面はキーボードの中のパソコンから何かしらの無線で送られてくる。
せっかくHMDなので、首の動きに合わせて画面がスクロールするかもしれないし、アプリケーションが切り替わるかもしれない。

みんな、ウエアラブルというと常に身につけるようなものばかりに注視してるけど、
その変に未来的なイメージに騙されて、なにも常に装着している必要なんかこれっぽっちもない事を忘れてる。
というか、ウエアラブルという言葉の意味が “常に身につけていなくてはいけない” ものであるという定義なら、そんなものは普及しないと思う。

なんでずっと身につけておく事が前提になってるんだ。別にそんな必要無いじゃないか。邪魔なだけだ。
ツールは使う時だけあればいいんだ。そんなの当たり前の事じゃないか。

グーグルグラスみたいに常に装着したまま歩きまわるんじゃなくて、使う時にその都度装着するサングラス型のHMDでいい。
使う時にノートパソコンを開くように、喫茶店で席に着いたら装着するサングラス型HMDでいいのだ。

スマホタブレットはノートパソコンを駆逐しない。スマホタブレットはノートパソコンの系譜ではないから。
電器店にデスクトップPC売り場は無くなったが、ノートパソコン売り場に沢山の製品がいまだにひしめいているのを見れば一目瞭然だ。
スマホタブレットはノートパソコンの代替にはならなかった。

でも、このHMD+キーボード+ポインティングデバイスのスタイルはノートパソコンを滅ぼす。これはノートパソコンの系譜であり、正統進化だからだ。
ディスプレイがキーボードにくっついている必要などないという部分においてのみ改善されていて、それ以外の使用感はノートパソコンと変わらないからだ。
ちょっと違うとすれば、コントロールに “首” が使える事だろうか。

人間がフィジカルな存在である以上、やはりどうしてもボタンを押したくなる生き物であり、物理的機構を持ったハードの方が使いやすいし結局速いという事が、スマホタブレットを通過して分かった。

これから暫くのあいだ人は、指先で扱う物理的機構を取り戻す時期に入る。

さながらKORG M1辺りのデジタルシンセ黎明期において、デジタルに浮足立った人間がボタンの少なさで勝負した結果、階層の深すぎる誰にとっても使いづらいシンセサイザーとなってしまった反省から、その後あたかもアナログシンセのようなツマミやスライダーへと回帰したJD800へ至ったように。

 

さあ、わかったら誰か早く創るんだ。さっさと作ってくれ。
サングラス型HMD、キーボード一体型PC、指輪型ポインティングデバイス
急げ、時間は無いぞ 俺が生きてるうちに作ってくれ 見てみたい。